Blue Oyster Cultが1975年に発表した、初のライブアルバム。
Blue Oyster Cultというと、日本の怪獣映画が大好きで、「Godzilla」という曲を作ったことでも知られていますが、このライブアルバムは「Godzilla」が収録されている「Spectres」の2年前に発表された作品です。 内容的には、それまでに発表した3枚のアルバムのベスト集という感じになっています。 また、カヴァーでステッペンウルフの「Born To Be Wild」を演奏しているのも興味深いですね。 この曲は映画「イージーライダー」で使われた曲で、ヒッピー文化の象徴のような曲です。 ヒッピー・ムーヴメントやサイケデリック・ムーヴメントに、大きな影響を受けたことが伺われる選曲といえるでしょう。 ブルー・オイスター・カルトの場合、ヘヴィーメタルバンドというくくりで語られることの多いバンドですが、このアルバムの印象は、ヘヴィーメタルのフォーマットとは少し違うという感じを与えます。 時代的にもヘヴィーメタルがジャンルとして確立される前なので、ヘヴィーメタルのフォーマット自体が完成していないという言い方も出来ると思います。 むしろハードロックバンドの中で、重めのサウンドを出すグループを表現するために、ヘヴィーメタルという言葉が作られた、というのが順番としては正しいので、ジャンルとしてのヘヴィーメタルと別物なのは当然ということなのでしょうね。 #
by magicbazz
| 2009-05-10 15:09
| Rock
1967年に発表されたドアーズのファーストアルバム。
このアルバムに収録されている「The End」が、F・コッポラの映画「地獄の黙示録」のテーマソングとして使用されたことでも有名です。 ドアーズというグループの場合、歌詞が非常に重要で、コッポラがこの曲を映画に使用したのも、曲そのものの雰囲気と歌詞が、映画にマッチしていると判断したという事だと思います。 映画では色々編集して使われていますが、このアルバムで通して聞く場合は、10分を超える大作として聞くことが出来ます。 このアルバムを代表する曲というと、「The End」以外では、シングルカットされた「Light My Fire」があげられると思います。 シングルカットされただけあって、この曲の方が取っ付き易い印象ですね。 むしろ、「The End」の方が、このアルバムの中では特殊な曲といった方がいいのかもしれません。 ドアーズを代表するアルバムであることは間違いないですが、それと同時に、この時代のアメリカンロックを代表する、アルバムの一つなのは間違いないでしょう。 #
by magicbazz
| 2009-04-13 20:53
| Rock
Humble Pie初のライブアルバム。
そして、ピーター・フランプトンが在籍していた時代の最後のアルバムでもあります。 スティーヴ・マリオットとピーター・フランプトン、この二人が中心となって結成されたグループですが、徐々にスティーヴ・マリオットのカラーが強くなっていき、その事がこのライブアルバムでは如実に反映されているパフォーマンスとなっています。 スティーヴ・マリオットがブラック・ミュージックに、かなり強く傾倒している事はよく知られていますが、レイ・チャールズの曲が2曲ピックアップされていることからも、スティーヴ・マリオット中心のバンドになっている事が、よく分かる曲の編成になっています。 その2曲の中の1曲、Hallelujah (i Love Her So)は、私がHumble Pieで初めて聴いた曲なので、特に思い入れが深い曲です。 後のライブでも定番の曲ですから、いくつかCDで聞くことが出来ますが、このアルバムに入っているものを最初に聞いたので、このアルバムのバージョンが一番好きです。 アコースティック色の強かった初期のHumble Pieから、ハードロック・バンドに変化していった、その丁度変わり目に位置するアルバムという印象です。 #
by magicbazz
| 2009-03-05 11:06
| Rock
Tommyと並んで、The Whoのロックオペラを代表する作品。
初めてThe Whoの曲を聴いたのが、このアルバムの曲なので、個人的に特別思い入れのある作品です。 聞いて一発で好きになったんですが、このアルバムの真価が理解できるようになったのは、かなり時間がたってからでした。 ヒアリングで英語の歌詞は分からないので、曲のカッコ良さしか理解できなかったんですね。 でも、このアルバムは、ストーリー性とメッセージ性を持ったアルバムなので、歌詞を理解しないと本当に理解したとはいえないので、レコードを買って歌詞カードを読んで、初めて本当のすごさが分かりました。 モツズムーブメントと、そこで自分たちが果たした役割やポジション。 そういったものを含めて、自分たち自身を客体化して、客観的に描写しているその姿勢と、批評性。 分析能力の高さと、作品化する能力と才能。 ピート・タウンジェントというミュージシャンの凄みを感じさせる作品です。 なんといっても、楽曲の出来がすばらしく、聞き応えがあるのが最大の魅力ですね。 ロック史に残る、名作中の名作です。 #
by magicbazz
| 2009-02-06 21:17
| Rock
Led Zeppelinの通算6作目で初の2枚組。
ツェッペリンの音楽性を、すべて網羅したような作品です。 個人的には、初めて新譜の段階で買ったアルバムなので、非常に思い入れがあります。 しかも、発売が予定より遅れて、2~3ヶ月待たされたので、余計印象に残っています。 ツェッペリンの曲には、取っ付き易い曲と、取っ付き難い曲、両方存在していると私は感じています。 もちろん、あれだけメジャーなバンドですから、シングルカットされたような曲は、非常にとっつきやすいんですが、アルバムを通して聞くと、最初はどうもなじめないという曲が、何曲か存在します。 このアルバムにおいて、特に取っ付き難かったのはKashmirでした。 単調さと複雑さが同居していて、どうも理解しにくいという印象でした。 でも、ツェッペリンの曲の場合、こういった取っ付き難い曲に限って、一度気に入るとのめり込んでしまいます。 ツェッペリンというバンドのスケールの大きさ、内包している音楽性の深さが、最も色濃く出ているのが、そういった曲だからだと思います。 今まで、何度聞いたかわからない、それぐらい繰り返して聞いているアルバムですが、それでも新しい発見がある、そういった重層的なアルバムだと感じています。 #
by magicbazz
| 2009-01-14 14:44
| Rock
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