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ストラングラーズ初のライヴアルバム。
ストラングラーズは、セックス・ピストルズ、クラッシュ、ジャム、ダムドなどと並んで、ロンドンパンクを代表するバンドの一つです。
ただ、他のバンドが短命に終わったのと違って、パンク終焉後も長くバンド活動を続けていました。

このバンドが、他のパンクバンドより長く活動できた理由としては、パンクバンドと言われていた当時から、パンクの枠に収まらない音楽性を持っていたからだと思います。
だから、初期の段階から異色のパンクバントという印象が強いバンドでした。

このアルバムは、パンクムーヴメントに勢いのあった時期に発売されたアルバムなので、そういったパンク的な激しさと、ストラングラーズに内包されている音楽性が上手くかみ合った、聞き応えのあるライヴになっています。
また、ほとんどのパンクバンドは演奏が下手ですが、このバンドの場合、演奏技術もしっかりしているので、安定した演奏も魅力です。
技術的にしっかりしていた事も、長続きした要因の一つではないかと思います。

また、メンバーのヒュー・コーンウェルとジャン・ジャック・パーネルは、三島由紀夫が好きだったというのも印象に残っています。
他にも、クラッシュのジョー・ストラマーも三島由紀夫が好きで、ロンドンパンクのミュージシャンに三島由紀夫が好きな人が多かったというのは、非常に興味深い現象でした。
パンクファンは不満の捌け口を求めていただけという感じですが、ミュージシャン側は、文学青年が多かったというのが、後にファンとミュージシャンの溝になっていあったという部分があり、ミュージシャン側の音楽性が変化していく要因になっていたように思います。

この次のアルバムからっ、ストラングラーズのサウンドは、どんどん内行的になっていきます。
その時期のアルバムも良いんですが、やっぱりこのアルバムまでのストラングラーズの方が聞き応えがあり、私は好きです。
by magicbazz | 2008-07-04 10:28 | Punk
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The Song Remains The Same

by magicbazz