1974年に発表された、バッド・カンパニーのファーストアルバム。
元Freeのポール・ロジャース、元Mott the Hoopleのミック・ラルフス、元King Crimsonのボズ・バレル、元Freeのサイモン・カークという、実績のあるメンバーで結成されたバンドで、デビュー前から、かなり話題になっていたバンドです。 サウンドの方はポール・ロジャースのカラーが最も強く出ており、非常にオーソドックスなロックサウンドになっています。 無駄を一切省いた、シンプルで力強く飽きの来ないサウンドで、特にアメリカでの評価が非常に高いアルバムでした。 全米のアルバムチャートで一位を獲得しており、それを裏付ける形になっています。 アルバムのオープニングナンバーは、シングルカットされて大ヒットしたCan't Get Enough。 この曲が、Bad Companyというバンドのイメージを決定付けたという感じで、Bad CompanyというとCan't Get Enoughを、真っ先に思い出すという人も多いのではないでしょうか。 ほとんどの曲がオリジナルですが、3曲目のReady For Loveはミック・ラルフスが以前在籍していたMott the Hoopleの曲です。 #
by magicbazz
| 2008-12-11 15:37
| Rock
1994年に発表された、Oasisのデビューアルバム。
あの「Rock 'n' Roll Star」がオープニングナンバーとして、収録されているアルバムです。 Oasisの魅力は、なんといってもメロディーですが、ファーストアルバムの段階で、きわめて高い水準にあったことが確認できます。 現在、現役のバンドの中で、最も優れたメロディーメイクが出来るバンドなのではないでしょうか。 ノエル・ギャラガーという最高のメロディーメイカーがいる事、それが総てと言っては言い過ぎですが、最も重要な要素となら言えると思います。 80年代以降、ラップ、ヒップホップの台頭とともに、メロディーよりリズムの比重が大きくなっていますが、メロディーも重要だと再確認させてくれたバンドと言えると思います。 もちろんロックにおいて、リズムというのは重要な要素ですから、リズムが軽視されているというのではなく、両方優れている事がロックにおいては重要だという意味ですが。 70年代、イギリスには大物、超大物バンドが数多く存在していました。 パンク・ニューウェーヴが終焉した80年代なかば以降、イギリスのロックバンドは、一気に小粒になった感じがします。 そのイギリスから、やっと現れたスケールの大きいバンド。 Oasisのデビューは、そういった印象を与えてくれました。 #
by magicbazz
| 2008-11-06 23:40
| Rock
アイルランド出身のロックバンド、Thin Lizzy、通算6作目のアルバムで、このバントの代表作。
The Boys Are Back In Townという、Thin Lizzyを代表する曲が収録されている事でも、よく知られています。 この当時、イギリスは不況のどん底で、Jailbreak(脱獄)というのは、そういったイギリスの状況からの脱出という意味を込めてつけられたタイトルのようです。 そりため、グループのリーダーで、ヴォーカルも担当しているフィル・ライノットは、このアルバムに収録している曲、一曲一曲の歌詞に、細心の注意を払って作詞したという話が伝わっています。 その事がこのアルバムのクオリティを高めるのに、大きく貢献しているのは間違いないでしょう。 また、このアルバムの少し前にアメリカでのツアーを行い、アメリカでの評価も手に入れつつあった時期でもあり、アメリカへの脱出というニュアンスもあったようです。 そして、The Boys Are Back In Townはアメリカでも大ヒットし、多くのアメリカンバンドにもカヴァーされる曲になりました。 ただ、ギタリストがなかなか固定せず、メンバー交代か繰り返された事が、このバンドのパワーを低下させ、このアルバムを超える作品を作れなかったのは、非常に残念な事でした。 #
by magicbazz
| 2008-10-21 16:04
| Rock
Creamが解散した後、エリック・クラプトン、ジンジャー・ベイカー、スティーヴ・ウインウッド、リック・グレッチというメンバーで結成されたクループ。
グレッチ以外の3人が、CreamとTrafficというメジャーなグループのメンバーで、結成前の時点でスーパースターだった事もあり、スーパーグループと呼ばれたグループです。 実際のアルバムが発売される前は、クラプトンとベイカーがCreamのメンバーだった事もあり、クリームのようなサウンドを期待されたようですが、クリームとはかなり違うサウンドになっています。 曲作りの中心がウインウッドだった事、Creamの音楽の中心がジャック・ブルースと、プロデューサーのフェリックス・パッパラルディだった事が、このような違いを生んだのだと思います。 ただ、ウインウッドが在籍したTrafficのサウンドとも、かなり違いがあり、その辺がクラプトンとベイカーの存在感という風にも受け取れます。 この当時、このメンバーで一番名声を得ていたのはエリック・クラプトンなので、クラプトン中心で語られることが多いんですが、この時期クラプトンの音楽というのは確立されておらず、一緒にプレイするメンバーの影響が強く反映される傾向にあります。 クラプトンのやりたい音楽が本当に確立されるのはエリック・クラプトンのソロ名義でのアルバムからだと考えるのが妥当でしょう。 クラプトンがアルバムにおいて、初めてリードボーカルを担当したのが、このアルバムに収録されている「Presence of the Lord」なのもよく知られている話ですね。 よって、このアルバムのほかの曲ではスティーヴ・ウインウッドがリードボーカルを担当しています。 私自身は、クラプトンが参加したアルバムの中で、このアルバムが一番好きです。 ウインウッドが参加したアルバムと置き換えても同様です。 #
by magicbazz
| 2008-10-02 11:33
| Rock
Mott The Hoople、6枚目のアルバム。
前作の「All the Young Dudes」をデヴィッド・ボウイがプロデュースしたせいもあり、グラム・ロックの枠で語られることの多いバンドです。 確かにステージパフォーマンスには、グラム・ロック的な要素もありますが、サウンドだけを取り上げると、グラム・ロックというより良質なハードロック・バンドと言う印象の方が強い感じですね。 この「Mott」では、デヴィッド・ボウイと離れて、自分たちでプロデュースして作品を仕上げました。 これ作品までのMott The Hoopleへの評価には、デヴィッド・ボウイのプロデュースが、大きな比重を占めているというニュアンスが付いて回っていました。 それだけに、このバンドの真価が問われるセルフ・プロデュースのアルバム制作には、相当のプレッシャーがあったようです。 結果として、このアルバムはMott The Hoopleの評価を決定付ける作品となり、チャートアクションでも最大のヒットを達成し、決してデヴィッド・ボウイのおかげで良質の作品を作れたグループではない事を証明して見せました。 聞いていて飽きの来ない、良質のアルバムだと思います。 #
by magicbazz
| 2008-09-25 10:33
| Rock
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