Grand Funkの代表作。
このアルバムから、プロデューサーがトッド・ラングレンになったんですが、その影響もあるのか、Grand Funkのアルバムの中で、最も重量感のあるサウンドになっています。 初期のGrand Funkのアルバムは、録音が非常にいい加減で、音質も悪いし音のバランスも良くないんですが、このアルバムは非常に録音状態の良いアルバムです。 バンドのメンバーも、かなり不満を感じていたんでしょうね。 前々作のあとプロデューサーと裁判沙汰になり、前作「Phoenix」はセルフ・プロデュース。 今作で、ミュージシャンとしても活躍している、トッド・ラングレンを向かえてアルバム制作を行いました。 本当に、やっとまともなアルバム制作ができたという感じで、一つ一つの音に配慮の行き届いたアルバムになっています。 ブリティッシュメハードロック、アメリカン・ハードロックという表現がありました。 ブリティッシュ・ハードロックの方はヘヴィー・メタルに形を変えて命脈を保っていますし、それとは別にLed Zeppelinのフォロワーのようなバンドは沢山います。 それに比べると、Grand Funkのような、からっと乾燥していて大らかなアメリカン・ハードロックは、今現在ほとんど存在しません。 その事が少し残念な気がします。 それと、これは非常に個人的な事なんですが、私が始めて買ったシングル版が、この「We're An American Band」とLed Zeppelinの「Black Dog」でした。 そのせいもあって、大変思い入れのある曲であり、聴いた回数も非常に多い曲です。 しかも、「We're An American Band」でした。 ロックを聞き始めて間もない時期に、このような名曲にめぐり合えたのは運がよかったと思います。 #
by magicbazz
| 2008-04-01 14:40
| Rock
The Policeの代表作。
Synchoronicityという心理学で使われる言葉がアルバムタイトルになっているように、一筋縄で行かないアルバムです。 「SynchoronicityⅠ」、「SynchoronicityⅡ」と、シンクロニシティーというタイトルの曲が2曲あることからも判るように、アルバム全体が統一したコンセプトの基に作られており、他の曲もシンクロニシティーに関連した内容になっています。 「Every Breath You Take」と大ヒットシングル曲も同様で、「見つめていたい」というラヴソングそのものの様な邦題とは裏腹に、アンチラヴソングと言った方が良いような歌詞になっています。 その事はスティングが、インタビューあたりでも明言していますね。 ラヴソングに見せかけて、歌詞の内容がアンチラヴソングというパターンは、ある意味イギリス・ミュージシャンの伝統芸とも呼べるもので、10CCの「I'm Not In Love」あたりも有名ですね。 大ヒットしたことからも判るように、曲そのものはキャッチーでとっつきやすいんですが、歌詞の内容はかなり難解で、解釈の難しいものになっています。 アルバムの完成度も高く、文句無く優れたアルバムで、大衆性と芸術性が高いレベルで融合しているアルバムだと思います。 #
by magicbazz
| 2008-03-19 10:51
| Rock
1978年に発表された、ダイアー・ストレイツのデビューアルバム。
ダイアー・ストレイツというと、大ヒットした「Brothers In Arms」印象が強いと思いますが、ファースト・アルバムの段階で非常に高い評価を受けていたバンドです。 このアルバムに収録されている「Sultans Of Swing」も、かなりヒットしましたし、アルバムの完成度も極めて高く、デビューアルバムの段階で大人のバンドというイメージがありました。 非常にセンスの良さを感じさせる音作りで、いわゆる玄人受けするタイプのバンドですね。 1978年というとパンク・ニューウェーブの嵐が吹き荒れて板敷きですが、そういったロック界全体の雰囲気とは、別の所にいるバントという印象です。 落ち着きのあるサウンドで、シーン全体の慌しさとは無縁という感じで、その事が逆に、このバンドの存在感を引き立たせていたように感じます。 時代に関係なく安心して聞けるのが、このアルバムの魅力でしょう。 #
by magicbazz
| 2008-03-11 10:13
| Rock
70年代に幾つも発表されたライヴ・イン・ジャパンの中の1枚。
ジェフ・ベック、ティム・ボガード、カーマイン・アピスという、バカテクミュージシャンによるトリオで、活動期間は短かったんですが、非常に人気のあったバンドです。 スティービー・ワンダーが、このバンド用に「迷信」という曲を作ったのも有名ですね。 もっとも、その後スティービー・ワンダー自身がシングルで発表して、アルバムにも収録したので、結果的にスティービー・ワンダーのバージョンの方が有名になりましたが・・・・(^_^;)。 テクニックのあるミュージシャンのギター、ベース、ドラムのトリオというとクリームが有名ですが、クリームと比較すると、BB&Aの方がトリッキーな印象があります。 特にエリック・クラプトンが非常にオーソドックスなギタリストだけに、ジェフ・ベックのトリッキーさが際立っている感じです。 普通ベースというのは目立たないんですが、ティム・ボガードもかなり目立ちます。 この人もジャック・ブルースと比較すると、かなりトリッキーですね。 メンバーのうち二人がアメリカ人という事もあり、クリームのような重く湿った音ではなく、カラッと乾燥した音で、聴きやすいハードロックという感じです。 それと、とにかく無茶苦茶上手い! 上手さだけで聞かせることが出来るというのは、やっぱりメリットですね。 パンク以降、ヘタでも構わないという風潮が出来ましたが、ヘタでも良いというのは、よほどのセンスが無ければ魅力は無いんですよね。 それに、上手くてセンスが良いというのがベストですから、上手さというのはあった方がいいですね。 最近は、型にはまったバンドが多くて、八方破れなバンドが居ないですから、今聞くと結構新鮮に聞こえるのも魅力ですね。 #
by magicbazz
| 2008-02-07 10:52
| Rock
Led Zeppelin結成35周年を記念して発表されたライヴアルバム。
去年の暮れに一日だけの再結成ライヴを行ったり、The Song Remains The Sameの最強版が出たりして、また盛り上がってますが、ライヴバンドとしての凄さを証明しているアルバムです。 Led Zeppelinのスタジオ版を聴くと、決してライヴ向きの音作りはしていないんですが、それをこれだけ見事にライヴで表現する、ミュージシャンとしての質の高さは、特筆に価するといえるでしょう。 このバンドの場合、型にはまった杓子定規なライヴを行うバンドではなく、かなり即興的な要素も多いんですが、それでいて圧倒的な完成度とバランスを感じさせるライヴになっています。 しかも安定感があるのに、いかにも即興的なスリリングさも併せ持っていて、聴いていて本当にエキサイティングです。 特に即興的な要素が強い、Dazed And ConfusedとWhole Lotta Loveは、時期的に近いThe Song Remains The Sameと聞き比べれば、違いは一目瞭然。 その日のノリでかなり違いが出ることが良く分かる仕上がりになっています。 2曲ともスタジオ録音より、かなり演奏時間が長くなっているのも、即興性が高い事を物語っています。 個人的にはDazed And ConfusedにThe Crungeのフレーズが挿入される部分が、一番好きです。 #
by magicbazz
| 2008-01-15 10:27
| Rock
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